写真映えするメイクは「カメラにどう映るか」を意識して作るもの。
テレビや写真は肉眼よりディテールを拾うため、普段メイクより**「コントラストとバランスを少し強め」**にすると自然に見えます。
ここでは基礎知識→撮影シーン別ポイント→時短ルーティン(5分/15分)→男性向けナチュラルメイク→よくある失敗と直し方、最後に撮影前チェックリストまで、現場で使える具体的テクをまとめます。
基本の考え方:写真映えメイクの4原則
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肌は均一に、でも厚塗りは禁物
→ 肌トラブルはきちんとカバーしつつ、質感は自然に。厚塗りだと不自然に見えるので「局所カバー+薄づき下地」が鉄則。 -
顔の立体感を強調する(陰影をコントロール)
→ ハイライトで光を取り、シェーディングで輪郭を締める。カメラは立体感が出ると“映える”。 -
パーツ(眉・目・口)をはっきり見せる
→ カメラは細いラインを潰すことがあるので、眉・アイライン・リップはややしっかりめに描くと良い。 -
仕上げはマット寄りに、必要箇所だけツヤを
→ 全体をツヤツヤにするとテカリや光の反射で不自然に。Tゾーンや光が当たる部分は抑え、頬の高いところだけ自然なハイライトを。
撮影環境で変える調整ポイント
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自然光(窓光)メイン:薄づきでOK。ハイライトは控えめにして、肌の透明感を活かす。
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ストロボ/フラッシュを使う:ミネラル系(酸化チタン・酸化亜鉛)やSPF入りのファンデはフラッシュで白浮き(フラッシュバック)する可能性あり。フラッシュ撮影のときはローSPFか非ミネラル系の製品を選ぶか、事前に試し撮りを。
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屋外強光:コントラストに強い光が当たるため、眉やアイラインはやや強め、粉(パウダー)でテカリを抑える。
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動画(動きあり):色味を均一にすることが重要。チークやリップは少し濃いめにしておくと動いても印象が残る。
ベースメイク:カメラ映えする肌作りの手順(具体的)
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下地(プライマー)
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毛穴補正・化粧持ち重視。テカリが気になるTゾーンはマット系、頬は薄めの保湿系でバランス。
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コンシーラーで局所カバー
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赤み/ニキビ:肌色に合わせたコンシーラーを少量で。
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クマ:オレンジ〜ピーチ系のカラーコレクターで補正すると写真で自然。
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塗る量は「点置き→トントン馴染ませる」が自然。
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ファンデーション(薄く均一に)
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スポンジで叩き込むように薄く。肌のトーンを均一にするが、質感は生かす。
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パウダーでセッティング(特にTゾーン)
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トランスルーセントパウダーを軽くはたく。フラッシュ撮影時は白浮きしないか事前にチェック。
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シェーディング(輪郭)
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顔の外側(頬骨下・フェイスライン)に薄く入れて引き締める。写真では少しはっきりめに入れても自然に見える。
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ハイライト(入れる場所を絞る)
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頬の高い位置、鼻筋の上、あご先にごく控えめに。強いツヤは写真でテカリになりやすいのでパール控えめ。
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仕上げにセッティングスプレー
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メイク崩れ防止&肌の馴染みを良くする。マット寄りが好みなら控えめのものを。
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目元メイク:「写真で映る」ためのコツ
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眉:顔をフレームする最重要パーツ。薄い人は眉頭はソフトに、眉山〜眉尻はしっかりと描き、全体のバランスで自然に太さを出す。
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アイシャドウ:ベースはマットな中間色→目のキワに濃色で締める→アイホールに薄くハイライト。写真は色が薄まりやすいので、コントラストを意識。
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アイライン:まつ毛の隙間を埋めるタイトライン(まつ毛の生え際を埋める)を入れると自然に目力アップ。跳ね上げは控えめに。
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まつ毛:ビューラーでしっかり上げ、ボリュームタイプのマスカラを下地に使うと写真で目がはっきり。下まつげは少量でバランス。
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涙袋(必要なら):光を受ける小さなハイライトで目元をふっくら見せる技。やりすぎ注意。
口元:カメラに残る色味の作り方
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リップラインはややはっきり:カメラはエッジを潰すので、リップペンシルで輪郭を少し整えるとくっきり。
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色の選び方:肌映えする中間〜暖色(ローズ・コーラル)は万能。濃い赤はインパクト大でプロフィール写真などに有効。
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質感:写真では強いグロスは反射が気になるので、撮影用はセミマット〜クリーム質感が使いやすい。屋外の太陽下では少し艶のあるリップでも◎。
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長持ちテク:リップを塗ったらティッシュオフ→薄くパウダー→リップを重ねると色もちが良く、食事の後も映える。
男性向け(ナチュラル&清潔感を出す)メイク
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目的:素肌感を残しつつ「肌ムラ・赤み・テカリ」を抑え、眉や目元で清潔感を出す。
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手順(簡易):
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化粧下地(薄く)→化粧崩れ防止のための薄いパウダー(Tゾーン)
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コンシーラーでニキビや赤みを局所カバー
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眉は自然に整え、薄く足す(ペンシルかパウダー)
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目の下のクマ気になるなら薄めのコンシーラーをトントンと
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マットなフィニッシュ(最後に控えめなセッティングスプレー)
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ポイント:過度な陰影やハイライトは不要。あくまでナチュラルに、遠目で“清潔感”が伝わる仕上がりを。
時短ルーティン(撮影の目的別)
5分クイック(セルフィー/プロフィール即撮り)
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下地を顔全体に(SPF高すぎ注意)
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コンシーラーで気になる箇所のみカバー
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軽めにパウダーで抑える(Tゾーン中心)
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眉を整える(ペンシルで隙間埋め)
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まつ毛を軽くカールしてマスカラ少量
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ティント系リップを塗る→完了
15分ベーシック(プロフィール写真/オンライン会議)
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下地→コンシーラー→薄めのファンデ(スポンジで叩き込み)
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パウダーでセッティング→シェーディングで輪郭整え
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眉しっかり→アイシャドウ(中間色+締め色)→アイラインで目力
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マスカラ→涙袋に薄ハイライト→チーク(自然な位置)
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リップ→セッティングスプレーで固定
よくある失敗&即効リカバリー
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顔だけテカテカ:余分な油分をティッシュで押さえ、軽くパウダーをはたく。セッティングスプレーは控えめに。
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フラッシュで顔が白くなる:SPF/ミネラルの厚塗りを避ける。次回はフラッシュで試し撮りをしながら使用製品を見直す。
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アイラインが消える/薄く見える:アイラインはまつ毛の根元を埋めるタイトラインを意識。黒だけでなくダークブラウンも自然。
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唇の色が消える:ティント系+上から薄く色を重ねる。輪郭はペンシルで軽く整える。
撮影前チェックリスト(撮る直前に確認)
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レンズ/ライト条件に合わせてSPFやミネラル系の使用を確認した?
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Tゾーンのテカリは抑えてある?(パウダー)
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眉はフレームとして整っている?(左右バランス)
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リップの発色はカメラ上でくっきり見えるか?
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ハイライトが強すぎないか(光が反射して白く飛ばないか)?
まとめ
写真映えメイクは「普段の美しさを写真上でも伝える技術」です。
厚塗りを避けつつ局所的にしっかり作る(眉・目・輪郭)がコツ。
撮影環境ごとに微調整を加え、必ず試し撮りをしてから本番に臨んでください。

